県立柏原 時間外患者昨年比7割減

2006.08.27
丹波の地域医療特集

 県立柏原病院の午後五時以降の診察時間外患者数が四月以降、 大幅に減少していることが、 同病院のまとめで分かった。 一日あたりの平均来院患者数を一年前と比較すると、 七月の平日午後五時から十時では、 七割近く減っている。 同病院では、 ▽四月に丹波市医師会と合同で行なった 「まずかかりつけ医」 の広報や、 その後の 「医療マップ」 の丹波市内全戸配布を通じ、 患者が開業医と病院を使い分けるようになったこと▽丹波市外の病院へ患者が流出―などを減少の要因とみている。
 小児科と、 それ以外の全科で分けて調べた。 同病院の医師不足の窮状を訴え、 「軽症患者はまずかかりつけ医へ」 とのチラシを配布した四月以降、 大幅に患者が減っている (表参照)。
 昨年と今年の同月の一日あたり平均の受診者数を比べると、 「小児科以外」 では、 特に午後五時から十時の受診が、 五六%から最大で二九%にまで減っている。 午後十時以降も、 六九%から三九%と、 月を追うごとに、 減少傾向が顕著になっている。 小児科でも、 平日午後五時から十時で、 一割から六割減った。
 救急車で搬送されてくる患者も、 平日、 休日とも減っており、 他の二次救急輪番病院が患者を引き受けているとみられる。

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