毎年、高校野球が終わると夏が過ぎ去ったような寂しさを覚える。

2006.12.27
丹波春秋

毎年、高校野球が終わると夏が過ぎ去ったような寂しさを覚える。今年は格別に見所の多い大会だった。まずは駒谷君(福知山成美)、柏原君(東洋大姫路)ら丹波出身の選手の活躍。共にベスト8まで進み、十分期待に応えてくれた。▼それから何と言っても、早実と駒大苫小牧の37年ぶりの決勝引き分け試合。太田(三沢)と井上(松山商)が互いに1点も許さず投げ合った夏を、ほうふつとさせた。▼ホームランが60本も出て、13対12、11対10といった乱打戦が多かったのもかつてないこと。ハラハラ、ドキドキの逆転劇が続いたが、ただ、これについては手放しでは喜べない。▼やはり決勝戦で実感できたように、1対0とか2対1といった最少得点を争う緊迫ゲームが根底にあってこそ、打撃戦が面白いのだ。今大会のようにそれが皆無に近いと、『ライス抜き、ビフテキとトンカツばかり』の食卓のようになる。▼長打が増えたのは、規定で重くなった金属バットを振り抜けるよう、打者が筋力トレーニングで鍛えた結果という。対策として来季から飛びにくいボールを使うそうだが、いっそ、プロ並みに木製バットにしたらどうか。野球通に話したら「素人考え。今は変化球が格段に多いので、折れたバットの山になる」と言われたが、それはそれなりに解決されていくのでは。(E)

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