やるのが楽しい


 先日、大阪から友人を招いて自宅で飲み会を開いた。普段はもっぱらこちらが出向いているので、我が家にこの友人らが遊びに来るのはほぼ3年ぶり。「秋の味覚」で釣った。 黒枝豆は篠山市の親類からわけてもらい、栗は我が家の畑に植えている木から採った。祭り時期の風物詩さば寿司も食卓に連なった。それらをつまみにビールを飲む趣向を先方は気に入ってくれたようで、夜遅くまで杯を重ねた。 食事もさることながら、彼らを喜ばせたのは食材の『準備』を体験したことのようだった。黒枝豆は株ごと用意していたので実をもぎ取る作業をやってもらい、栗は畑に行って火箸で拾い集めてもらった。ここまでやらせて大丈夫かな?と少々心配もしたが、「大阪ではできないので楽しい」とせっせと作業してくれた。家に来て食卓に出されたものを食べて帰る、という単純な往復行で終わらずにむしろよかったのかもしれない。 思えば3年前に彼らが来たのは、デカンショ祭りの時だった。振り付けは誰も知らなかったが、連に混じり見よう見まねで踊ったことをとても喜んでいた記憶がある。来年の夏、また呼ぼうかな。(古西広祐)