Categories: 記者ノートコラム

住みたいまちとは

 県が設置している「丹波地域医療確保対策圏域会議」が、医療提供体制のたたき台をまとめた。「県立柏原を地域の基幹病院とし、小児、産科を集約する」と示されている。まず浮かんだのが、「出産できる総合病院は県立だけになるの?」ということだった。 現在お産ができる病院は、県立、柏原赤十字、兵庫医大篠山の三総合病院と、篠山市にある民間のタマル産婦人科の四カ所だ。「あくまで将来計画のたたき台」ということなので、改めて取材。すると、柏原赤十字は三月で産科を廃止、兵庫医大は今のところ閉鎖の予定はないが、現在産科医は一人だけで、昨年助産師が半分に減ったという事情があり、「スタッフが辞めれば閉めざるを得ない」状態と分かった。 「受け皿」とされている県立は万全なのかといえば、「これまでと同じようにはいかない面も出てくるだろう」と心もとない。また、小児科に至っては「医師増員がなければ診療が続けられなくなるかもしれない」。 ただただ、暗い気持ちになるばかりだ。「住みたいまち」であるためには、安心して医療が受けられることがまず第一なのに、遠のいていく。       (徳舛 純)

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