市政のけじめ


 赤字を抱える兵庫医大篠山病院への市の支援策を検討するため、再度諮問された「篠山市地域医療検討委員会」。前回同様、医療関係団体と自治会、商工会、老人会などの公共的団体の代表、学識者が委員に選ばれている。 この委員会は、2年前に発足し、今年3月に答申を出した。市は答申に基づいて支援の方針を決め、医大と病院の存続交渉を行ったが、合意に達せず、行き詰まった問題をもう一度委員会に差し戻したかっこうだ。 何とか前へ進まなければという市の意向は分かる。しかし、要は、市の財政難が最大の問題だ。他の施策にあてる予算や人件費を削ってでも、地域医療にお金を使うのかどうか。一私立病院だが、中核的な大学病院としていわば特別援助するのかどうか。ここまでくれば、あとは市当局と議会が決断すべき局面ではないかと思う。 来年四月には市長選挙が控えている。それまでに、この重要課題を処理しておくのが、現市政のけじめというものだろう。また市議会としても、独自の意見書をまとめてしかるべきなのではないか。市民の命に関わる問題だ。(徳舛 純)