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恐竜化石の発見場所を「山南町上滝」と公表

◆2月半ばから本格発掘
  世界的発見に期待高まる

 県立人と自然の博物館は11日、 丹波市と篠山市にまたがる 「篠山層群」 で見つかった恐竜の骨の化石の発見現場を、 山南町上滝の篠山川と発表、 地元住民と報道関係者に公開した。 (足立智和)
 発見場所は、 JR下滝駅から約1キロ東。 今もレンガ造りの建物が残る旧上久下村水力発電所の真下の篠山川沿いで、 切り立った岩盤の側面。
 県立人と自然の博物館の三枝春生研究員が説明し、 発見者の村上茂さん (62) と足立洌さん (63) が立ち合った。
 白亜紀前期の地層、 篠山層群 (1億2000万年から1億4000万年前) は赤褐色をしており、 ここを幅7メートル、 奥行き3メートル、 高さ1メートルほどにわたって発掘する。 篠山層群は、 サンドイッチ状に、 砂岩と礫 (れき) 岩ではさまれていることから、 まず、 篠山層群の上にのっている砂岩、 礫岩の岩盤層 (厚さ約3メートル、 化石は入っていない) を重機を使って取り除く。 この作業が今月下旬から、 来月半ばまで続き、 2月半ばから化石の発掘を3月いっぱい行うスケジュール。
 体長10数メートルから30メートルほどの大型の草食恐竜の骨の化石が一体丸ごと埋まっている可能性があり、 見つかれば、 世界的な発見となる。 三枝研究員は、 「発見が濃厚な場所をまず発掘し、 化石が見つかり、 さらに出そうであれば、 規模を拡大した二次発掘を4月以降に考える必要があるだろう。 化石が見つかったようすから考えると、 これからの発掘で骨が見つかる可能性がある」 と話している。◆「まさかこんな所で」
  「貴重な地域資源」

 発見場所は、 異なる地層が露出していて見やすく、 子どもでも簡単に行ける場所にあることから、 地元の上久下小学校が地層の学習で毎年訪れていた。 盗難のおそれがあり、 場所の公表を控えていたが、 警察などとの連携で保全のめどが立ち、 近く発掘工事が始まることから公表した。
 現地説明会に参加した、 上久下小の松井久信教頭は、 「以前からよく来ていた場所での発見に、 子どもたちも私たちも大変驚いています。 理科や総合の学習教材として使えれば」 と言い、 ふるさと上久下振興会の酒井将瑞 (まさよし) さん (同町上滝) は、 「まさか、 こんな身近な場所で出るとは。 旧水力発電所の建物を修理して中に入れるようにしたり、 三田の博物館だけでなく、 地元で展示し、 人に来てもらえるようなことを考えていきたい」 と話していた。
辻重五郎丹波市長は、 「ありがたいお年玉を頂いたと思っている。 市として発掘にできる限りの協力をしていきたい。 恐竜化石は貴重な地域資源で、 活用方策についても市民と検討していきたい」 とコメントを発表した。
 発見者の足立洌さんは、 調査のため、 これまで何度も発見現場近くを通っていたが、 気付かなかった。 県立人と自然の博物館の三枝春生研究員によると、 篠山層群はやわらかく、 増水による河川のせん掘、 風化など、 何らかの理由で壁面が削られるか、 はがれ落ちるかし、 長く眠っていた恐竜の化石が、 地表に姿を見せたと推察できるという。
 発見現場一帯は、 立ち入りが制限されている。 多くの人を集めて説明できる場所がないため、 一般向けの現地説明会は見合わせ、 新たに化石が出てきた後で検討するという。 人と自然の博物館では、 「詰めた日程で作業をするので、 作業遅れを防ぐためにも現場に近づくのは控えてほしい」 と呼びかけている。

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