柏原日赤 産科3月末で廃止


  柏原赤十字病院 (日赤) が産科を3月末で廃止する方針を固めていることが、 19日までに分かった。 2月末で分娩は中止する。 すでに昨年11月から、 出産予定が3月以降の妊婦には、 県立柏原病院を紹介している。 4月以降、 未熟児など新生児に対する小児医療も、 柏原病院に委ねる。 柏原赤十字と柏原病院で年間450程度の分娩を担ってきたが、 柏原赤十字の産科閉鎖で、 柏原病院の負担が倍増する見通し。 柏原病院の医師数は3月以降も変わらないため、 対応に苦慮している。
 日赤の昨年度の分娩数は217。 今年度12月末までは百138。 柏原は、 昨年度が251。 今年度は12月末までで191。
 日赤は産科廃止の理由を、 「 『産科、 新生児小児科は柏原病院に集約する』 という圏域医療体制における県や地域の方針に沿った」 としている。 日赤の産婦人科医は、 平省三院長を含め3人。 産科廃止に伴い、 平院長は3月末で交代する。 残る2人の医師は派遣元の兵庫医大に戻るか、 引き続き婦人科を担当することになるという。 新院長人事は現在のところ、 決まっていない。
 産科は、 日赤が開設された1934年当時からあり、 未熟児などへの医療に対応する 「新生児センター」 が開設されていた時期もあるなど、「看板科目」だった。
 妊婦を受ける県立柏原病院は、 医師3人、 助産師12人で産婦人科の診察にあたっている。 同病院の上田康夫診療部長 (産婦人科) によると、 受け入れ可能な分娩数は、 最大で400程度で、 年間50か60程度は受け入れられないことが見込まれるという。
 3月から分娩が倍増する見通し。 3月は、 柏原病院で30以上予定があり、 これに日赤分が同数程度加わるという。
 上田部長は、 「できるだけのことはするが、 医師が増え、 診療体制が整ったわけでない。 分娩が重なった時の対応など、 クリアすべき問題は山積している」 と話す。
 また、 同病院では、 生まれた赤ちゃんのほぼ2人に1人が入院しており、 医師が2人と産婦人科より手薄な小児科に、 より重い負担がのしかかる。
 柏原赤十字病院は、 4月以降も、 小児科は継続する。 小児輪番制にも従来どおり加わる。 婦人科も、 継続の方向で検討している。
 4月以降、 未確定の婦人科を除くと、 内科 (2人)、 小児科 (1人)、 歯科口腔外科 (1人)、 眼科 (1人) =カッコ内は現在の医師数=の4科となる。=07年1月21日