デカンショモード

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 今年で54回目を迎える篠山の「デカンショ祭」。長い歴史の間には、その内容や会場、日程などが何度も変更されてきている。 第1回目は1953年の8月24日に京口橋付近の河川敷で行われ、民謡コンクールや移動舞台による踊りの公演、灯ろう流しがメーンだった。会場はその後、三の丸広場、市民グラウンドと移り、三の丸広場に戻った。城跡北濠の周回コースや商店街通りでの「流し踊り」スタイルだった時期もある。 祭の企画から準備、運営に至るまで、中心になっているのが商工会青年部篠山支部。祭りの数カ月前から、週に何度も会議を開いて検討を重ねるそうで、もちろん、今年もすでに『デカンショモード』だ。 今年は、「原点回帰」をめざし、夜の総踊りがメーンという姿勢をより強く打ち出していくという。イベントものは縮小し、踊りに集中する方向だ。商店街パレードが中止されるのは寂しいが、さまざまな事情があってのことだろう。 ボランティアの形で祭りの準備や運営をするのは、本当に大変だと思う。心意気に感謝し、竹を使って演出するというやぐらを楽しみにしたい。(徳舛 純)

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