昆虫博士の眼差し

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 丹波市市島町で小枝そっくりの姿で身を守る昆虫、ナナフシの孵化に成功したと聞いて、早速取材させてもらった。ナナフシの飼育自体あまり聞かないが、さらに驚いたのはそれを行ったのが小学校1年生の男の子だったことだ。 孵化に成功したのは西脇斎君。自宅で話を聞かせてもらったが、玄関先でまずびっくりした。水槽や虫かごの中にさまざまな種類の数の昆虫が飼われており、その数約15種類。自分で捕まえ、祖父に手伝ってもらって作るなどした昆虫の標本が約10点あった。 西脇君は生き物に興味があって、よく虫取り網と虫かごを持って昆虫採集に行くそうだ。ナナフシも昨年秋に見つけたものを飼っていたら、卵を産んだらしい。 それにしても印象的だったのは西脇君の目。オーストラリアの蝶、「キブリスモルフォ」など聞きなれない名前がすらすら出てくるのも驚いたが、図鑑を開いて昆虫の説明してくれている時の目は、きらきらと輝いていて本当に楽しそうだった。 将来の夢は「生き物を研究する人」。その目の輝きと好奇心そのままに、ぜひ夢をかなえてほしい。(西沢健太郎)

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