近畿地方もいよいよ梅雨入りしたそうだ｡平年より数日遅いそうだが､5月に雨が多かったせいか､もう梅雨なのかとちょっと焦る｡　梅雨時のこわいものといえば､ムカデだ｡家の中でこれまで遭遇したのは梅雨の記憶が多い｡数年前､夜中に何となく｢チクリ｣として飛び起きると､パジャマにムカデが入っていたことがあり､死ぬほど驚いた｡ふだんなら｢キャー｣とか｢ギャー｣とか叫んで人を呼ぶのだが､その時は､｢夜中だから騒いではいけない｣と冷静に考え､すばやく対処できた｡　去年は妹と一緒に格闘した｡天井の近くでじっとしているそれを発見した私たちは､まず部屋に置いてあるものを移動させ､新聞紙を敷き詰めて､ぽとりと落ちてきても戦えるスペースを確保｡妹がいざ虫退治スプレーをかけると…すぐに出なくなった！｢お姉ちゃん､行って！｣という妹の必死の号令でダッシュし､新しいスプレーを持って帰ってくると､妹は戦いに勝っていた｡姉として申し訳なかったような気がした｡　そんなわけで､梅雨の夜は､ヤツが雨しのぎに入ってくるのではないかと､何となく緊張してしまう｡(徳舛　純)