菊づくりの世界

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 秋の園芸花の代表格といえば、キク。篠山では篠山市菊花展、丹波市では春日、氷上、柏原町で菊花展が開かれ、多くの人の目を楽しませた。 毎年、ずらりと並んだ鉢をすごいなぁと眺めるだけだったが、品評会に出展するにはさまざまな決まりがあることを先日教わった。 よく見かける12鉢の「大菊花壇」。品評会では、3色を4鉢ずつ並べなければならない。同じ色でもそれぞれ品種が違うとは驚きだった。高さは最前列が1.05メートル、最後列が1.65メートル。雛壇状に美しく並べる。さらによく見ると、ひと鉢に花が3つずつ。根元は1本で、最終的に3つの花を残し、二等辺三角形に仕立てている。「よくそろっている」ことが審査の大きなポイントになるという。 「千輪つくり」というのもある。篠山市菊花展に出されていた「宝塔」はなんと、1本の根元から180個もの花を咲かせていた。このほか、「だるま」「福助」などいろいろな種類があり、それぞれにルールがある。 菊づくりは、「ほぼ毎日」世話をしなければならない手のかかる趣味だそうだが、その分奥が深い。(徳舛 純)

関連記事