長者屋敷の再生

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 プロ野球千葉ロッテマリーンズの本拠地、千葉マリンスタジアムが「指定管理者制度」によって、一日から同球団によって管理運営されている。 新聞報道によると、指定管理者となったロッテ球団はまず、球場内にパーティールームやスポーツバーを開設したという。「千葉の社交場にしたい」と球団幹部。昨年、万年Bクラスから日本一に大躍進した球団が、赤字経営が続いていた球場をどう生まれ変わらせるのか注目している。 似た図式にあるのが、篠山市網掛の「長者屋敷」。市内の野菜卸売会社が指定管理者となり、イタリア料理店として再出発した。外観、内装を含め古民家の雰囲気が漂っているが、実はかなり大規模な改装を施したのだという。「昔の職人と現代のデザイナーの知恵の融合を見てほしい」。経営者の男性はそう語った。 昼食を食べに行くと、老若を問わずひっきりなしにお客が訪れていた。もちろん、「オープン景気」の最中だろうが、多くの人が足を運んでいることは間違いない。長く活用されていなかったかや葺き民家が、民間の力で新しいスポットとして再生を果たすのか。こちらも注視したい。(古西広祐)

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