温暖化とガイア理論


 毎年この季節になると、降り続く雪にうんざりし、車のハンドルをおそるおそる握って運転していた。昨年は「スタッドレスタイヤに替えておいてよかった」と、何度ヒヤリとしたか分からないが、今年は幸運にも、そんな目にはあっていない。 一方スキー場などでは雪がない、と深刻な問題となっている。ニュース番組で雪合戦の公式大会の様子を見たが、雪が少ないために体育館でボールを持って試合をしていた。もしかしてこれは温暖化の影響かな、と思って見ていたら、NASAの元科学者が唱えた「ガイア理論」という考え方を思い出した。 ガイアとはギリシャ神話の大地の女神で、ここでは地球のことを指す。地球そのものを一個の生命体として見る考えのことで、環境に悪影響を及ぼす現在の人類は、地球にすれば病原菌ということになる。その病原菌を滅するために地球が自身を暖かくし、人類が住めないようにする、というものだ。人間でも風邪をひくと熱が出るが、それと似た理屈である。 ばい菌の格好をした人類が、地球をいじめている。そんなコントのようなイメージが湧いたが、笑うに笑えなかった。(西澤健太郎)