幼稚園児の絵画 JR車内吊りに

2007.02.04
丹波の恐竜

 恐竜化石が発見された、 地元の上久下幼稚園 (10人) と久下幼稚園 (36人) の園児が描いた恐竜の絵が、 JR福知山線の電車内に掲示されることが決まった。 両園児たちは、 想像を膨らませながら思い思いの恐竜を画用紙いっぱいに描き、 自分たちの夢を乗せた電車が走る日を心待ちにしている。 多くの乗車が予想される柏原八幡神社の厄除大祭の日をめどに調整が進められている。 =3面に関連記事 (芦田安生)
 丹波県民局が事務局を務める 「鉄道を活かしたまちづくり懇話会」 のなかで、 委員からアイデアが出されたのがきっかけ。 福知山線の利用増進策の一つとして、 丹波県民局がJR側に話しをもちかけ、 実現した。 車内吊り広告が下がるところに園児たちの絵が掲示される。 作品を入れ替えながら、 厄除大祭の日から約一カ月間の予定。
 上久下幼稚園では一月三十一日、 園児たちが作品づくりに取り組んだ。 この日までに上久下小学校に展示されている恐竜に関する資料や図鑑を見たり、 発見者の村上茂さん=山南町下滝=の話を聞くなどしてイメージを膨らませてきた。
 クレヨンで線をかき、 絵の具で色をつけた。 体の色はピンクやグレー、 オレンジ、 茶色などカラフル。 首の長い恐竜や牙のある強そうな恐竜など、 個性豊かな作品を仕上げた。 恐竜の家族を描いたものや、 相撲をとっている恐竜、 背景に爆発する火山を描いたものなど、 それぞれの恐竜のいる世界を表現した。
 発掘現場のある山南町上滝から通う村上嘉章君は 「恐竜がいたなんてすごいと思った。 恐竜は強いから好き。 飛んでいるやつを描いた」 と話していた。

<写真>恐竜のいる世界を思い思いに表現した園児たち=山南町青田の上久下幼稚園で

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