化石発見者村上さんが講演


◆「恐竜化石は丹波市民の共有財産」

 山南ライオンズクラブ (前川実会長) は三日、 やまなみホール (山南町谷川) で設立四十周年記念事業として、 「丹波竜発見報告会」 を開いた。 丹波市内外から約二百五十人が訪れ、 化石発見者の一人、 村上茂さん (同町下滝) が恐竜の生きた時代背景などをスライドで映しながら、 発見当時の様子を熱っぽく語り、 今後に期待を寄せる声が高まった。
 村上さんは、 退職後に故郷に帰り、 大学時代の友人、 足立洌 (きよし) さんと三十年ぶりに再会。 足立さんに誘われて、 地学の勉強を兼ねて実地調査をしていた時、 偶然目についた化石が大発見につながっていく様子を生々しく、 ユーモアを交えながら話し、 聴衆を引き込んだ。
 特に、 昨年八月七日に化石を発見したときの様子について、 「泥岩層の方を探していて、 一?くらいのものを見つけたのが最初。 それから、 奥を掘っていくと十五?くらいの棒状のものが埋まっていた。 川代一帯は、 恐竜が生きていた白亜紀の地層とは知っていたが、 (国内では) 赤い泥岩層から化石が出ることはないと研究者の間では言われていた。 私はそのようなことは知らなかったのが幸いした。 素人感覚の私と、 足立君の二十年来の粘り強い調査、 二人の名コンビが広い地層の中で、 わずかな痕跡を見逃さなかった」 と話した。
 さらに、 「これだけ、 密集して恐竜の化石が発見されたのは日本でも例がない。 内陸部で見つかるのも貴重。 丹波市の共有財産として市民が同じ意識を持ちたい。 市内を通過するJRの駅の頭に 『恐竜の里』 をつける、 恐竜太鼓や日本昔話のような物語を作る」 などの村おこしのアイデアも提案した。
 会場周辺には、 ライオンズクラブ会員の田村一男さん親子の制作による恐竜のモニュメントが置かれたほか、 恐竜をイメージしたお菓子、 寿司などが並べられた。 宝塚市から父親とやってきた坂田奎君 (10) は、 「どのような状態で化石になっていったのか、 勉強になった」 と話していた。

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