31年前に教材用ビデオ制作

2007.05.14
丹波の恐竜

 山南町上滝の篠山層群で恐竜化石が発見されたが、 31年前に当時の山南中学校の理科担当教諭らが篠山層群と篠山盆地の形成や特色、 恐竜の住んでいた可能性に言及した内容の教材用ビデオ 「丹波の自然・篠山盆地の生成」 を制作していたことがわかった。
 本紙に 「篠山層群と恐竜化石」 を連載した、 丹波自然友の会会員の荻野正裕さん (氷上町香良) が保存していた。 同校の校舎改築に合わせ、 テレビスタジオを設け、 当時は珍しかったテレビ放送を校内に流すために、 ビデオ制作の方法を研修するのが目的だった。
 ビデオは荻野さんと足立充弘さん (氷上町賀茂)、 木村寿彦さん (春日町石才、 現丹波市教委教育長) の3人の教諭が中心になって企画。 1976年に東京ナショナルAVセンタースタジオで収録した。 荻野さんが研究資料に基づき、 同センターの女性職員と対談する形で地層の話などを紹介している。 木村さんと足立さんがカメラを回した。
 ビデオを見た木村教育長は、 「ビデオの存在すら忘れていたので、 懐かしい。 恐竜化石の発見と重なり、 驚きでもある。 恐竜の住んでいた時代に、 篠山層群が形成されたことが、 今回の化石発見で実証された」 と話している。

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