自殺者の比率高い丹波地域 医師会が研修会

2008.05.17
ニュース

 丹波、 篠山両市医師会、 柏原健康福祉事務所 (保健指導課0795・72・0500) は6月5日午後3時から丹波市医師会館 (柏原町柏原) で 「自殺予防医師研修会」 を開く。 丹波地域における2001―05年の男性の自殺者標準死亡比 (SMR、 全国平均を100とする指数) は、 125・2で、 県内で最も高い。 自殺の危険性が高い人の早期発見と発生回避を目指す。
 近畿大学医学部教授で精神科医師の白川治さんが 「うつ病の見分け方とその対応」、 県立健康環境科学研究センター主任研究員の小笠原芳知さんが 「兵庫県における自殺の特徴」 と題して、 それぞれ講演する。
 同事務所によると、 丹波市では04年に28人だったのが、 06年では18人と減少しているものの、 高い水準にある。 篠山市は04年に3人、 05年に5人と少数だったのが、 06年には12人と急増した。
 また、 06年の自殺者の年齢をみると、 丹波市では50歳代が最も多く6人、 次いで60歳代の4人―の順。 20―30歳代の自殺者はないが、 90歳以上が3人ある。 一方、 篠山市では20歳代2人、 30歳代1人と若い世代にあり、 70歳代まで各年代層でほぼ同じ人数となっている。 80歳以上はいない。

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