官学連携で感染調査 胃がん原因「ピロリ菌」


 兵庫医科大学ささやま医療センター (篠山市黒岡、 福田能啓院長) などが取り組んでいる、 胃がんの原因となる細菌 「ヘリコバクター・ピロリ菌の感染源の特定」 に関する研究の一環として、 同医大と市が連携し、 11月から約2年かけて市内の保育園、 幼稚園、 小学校の子どもたちを対象に感染率調査を実施する。

 官学が連携し、 自治体単位で同菌の感染源などを調べる研究は日本初の取り組み。 福田院長は、 「日本はもちろん、 世界的にも貴重な研究。 感染経路の解明を行うことで、 将来的にはピロリ菌を撲滅し、 胃がん患者をゼロにしたい」 と話している。

 ピロリ菌については、 これまでもさまざまな研究が行われてきたが、 日本では、 小児期の感染に関するデータが少ないため、 同医大、 愛知医科大、 杏林大の3大学の合同チームが、 文部科学省の研究費助成を受け、 感染源の特定を行うことになった。
 検査結果は、 各家庭に郵送で知らせるほか、 除菌治療などの相談については、 市健康課に設置する相談窓口 (079・594・1117、 平日のみ) で受け付ける。
 11月1、 4の両日には、 検診の説明会を実施。 ともに午後6時からで、 1日は丹南健康福祉センター 、 4日は篠山市民センター で行う。 対象児童の保護者や学校関係者が対象だが、 一般の聴講も可能。

【ピロリ菌】1983年に発見された細菌。 小児期に感染するとされ、 成人になってストレスが加わると、 胃炎や胃潰瘍、 胃がんの原因になるとされる。 感染者は胃がんになるリスクが5―30倍になり、 胃がん患者の約95%が感染者という報告もある一方、 感染していても病気になることがない人もいる。