紹介状なしで受診可 県立柏原病院、平日午前の小児科外来


 県立柏原病院 (大西祥男院長) の小児科が、 平日午前 (月―金曜) の一般外来診療について、 年明けから紹介状を持たない初診患者の受け入れを再開した。 紹介状がない場合は特定療養費1500円 (実費) が必要になる。 同科の午前診は、 小児科医が減った2007年4月から、 かかりつけ医からの連絡を受けた患者を診る 「予約外来」 としていた。

 県立柏原は、 入院を必要とする重症患者に提供する2次医療を提供し、 開業医が軽症患者を診る 「住み分け」 は継続するが、 冬場に患者が増える小児科開業医の負担軽減、 研修医の研修機会などを考慮し、 再開に踏み切った。
 受け付け時間は、 午前8時半―11時。 2診体制とする。 従来の開業医からの紹介患者、 同病院の緊急対応リストに掲載されている患者に新たに紹介状を持たない初診患者が加わることから、 受け付け順でなく、 重症度によって診察の順番を決める 「トリアージ」 を行う。
  「再来」 の扱いにならない疾患で、 前回受診から1カ月以上間隔が空いた場合は、 特定療養費が再び必要になる。
 時間外の対応は、 従来通り、 小児救急電話相談 (0795・72・4396) などを利用する。

 同科は、 3人だった小児科医が2006年4月から2人になり、 柏原赤十字が小児科を縮小した07年4月から 「外来予約制」 を導入し、 紹介患者と入院患者中心の医療を提供してきた。 同年に訪れた小児科存続の危機に際し、 母親有志が 「県立柏原病院の小児科を守る会」 を設立。 神戸大の協力などで08年6月に小児科医は5人に増えた。
 小児科医が5人に増えたことで、 丹波地域の2次救急輪番を週6日引き受けられるようになっている。 昨年度は入院患者5052人、 外来患者9515人、 救急患者1465人 (いずれも延べ数) を受け入れた。 開業医からの紹介率は74%だった。
 小児科を守る会は、 初診受け入れ再開に際し、 ▽診察時間内に受診を▽時間外受診はこれまで通り電話相談の利用を▽病院を軽症受診のかかりつけ医にしないように▽重症患者の診察の順番が優先されることに理解を―のメッセージを出した。