新体制「一貫校」スタート 19年ぶり定員充足の氷上西高校


 今年度から青垣、 氷上両中学校との連携型中高一貫教育校に移行した氷上西高校。 移行後初年度の今年度は、 19年ぶりに入学定員を充足する40人の新入生を迎えた。 改革を牽引した校長が交代、 小西重正新校長は、 「西高生で良かったと言われるような、 魅力ある学校づくりをさらに進めていきたい」 と言う。 昨年度を振り返り、 課題を探る。

 新入生の内訳は、 氷上24人、 青垣15人、 和田1人と、 極端に連携校が多くなった。 定員の30人を推薦入試に似た 「連携校入試」 で両中に割り当てているが、 残る一般入試枠の10人で、 青垣、 氷上以外からの入学者が1人にとどまり、 両中の卒業生が入学者のほとんどを占める 「以前の姿」 に今年度は回帰した。

 遠方から通学しやすいよう、 丹波市が月額1万5000円以上のバス運賃について補助する制度を設け、 神姫グリーンバスも通学バスとしての利便性を考慮しダイヤ改正を行うなどしており、 市内5中学校への浸透が課題の一つ。

 講演会など行事への相互参加は行われているものの、中・高で切れ目のないスムーズで幅のある教育課程の編成もこれからの課題。 中学校での学びと、 高校での学びをどう継続させるのか 「ここが肝心」 と小西校長は話す。

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 昨年度は、 連携校への移行準備を含め、 「7つの改革」 を実施。 元全日本女子バレー監督の柳本晶一氏、 サッカー元日本代表のラモス瑠偉氏ら著名人を招いたキャリア教育や、 新制服の導入、 修学旅行の行き先をマレーシアに変更 (今年度から) するなど、 「目を引く」 取り組みを立て続けに行った。

 学校便り 「スクールニュース」 も、 市内全中学校の3年生に配布するなど、 PRに力を入れ、 日に数件だったホームページのアクセス数が飛躍的に伸び、 柏原高校と並ぶほどになった。

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 また、 学力向上のため、 徹底した少人数授業を実施。 全学年1学級だが、 これをさらに分割。 1年の国語、 英語、 数学は3分割、 2・3年も少人数授業か、 複数の教師が役割分担し生徒を指導する 「チームティーチング」 を行なっており、 週30時間のうち1年が27時間、 2年が24時間、 3年が26時間と、 大半を少人数などの方式で授業を行なっている。

 新入生が2年生になる来年度から、 就職と進学しかなかった類型を一新。 A型 (大学進学力重視)、 B型 (就職をめざす社会人基礎力重視)、 C型 (パソコンの資格取得をめざす情報活用能力重視) の3類型に再編する。

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 同校が今年1月に保護者に実施した学校評価のアンケート結果では、 2年前に76・4%だった 「入学満足度」 が92・4%に、 「基礎学力の定着」 が、 52・8%から82・1%へと、 大きく伸びるなど、 重点6項目すべてが伸びた。

 9日の入学式で足立千速PTA会長は、 新入生と保護者に、 「西高の教師はこの2年間でがらっと変わった。 生徒は教師がどう変わったのか知らないし、 自分がどう変わるのかも分からないが、 間違いなく変わる。 みんなのために一生懸命やってくれる」 と語りかけた。

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  「連携校移行」 への期待感を抱かせた昨年度から、 今後は、 結果を求められる。 加藤昌宏前校長は、 「私の時代の改革がベストではない。 どんどん変えて」 とエールを送る。 小西校長は、 「前校長に、 勢いをつけ、 土台を作って頂いた。 検証を踏まえ、 これをいかに継続、 発展させるか。 特に今年が勝負の年だと思っている」 と気を引締めている。