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知事に「一肌ぬいで」と直訴 日赤丹波奉仕団・荻野美代子さん ―柏原看専閉校問題

 3年後に県病院局が閉校を決めている県立柏原看護専門学校について、 前丹波地区赤十字奉仕団長の荻野美代子さん (丹波市柏原町柏原) が6月15日、 日赤県支部 (神戸市) で開かれた同赤十字評議員会で同席した井戸敏三県知事 (日赤県支部長) に、 閉校の再考を直訴した。 荻野さんによると、 井戸知事は、 「病院局が行革でやむなく廃校としている。 総点検をする」 と答えたという。

 県知事や、 県内各市町の日赤奉仕団の代表が集まる公式の会議。

 荻野さんは、 「地元の住民は皆、 強く存続を求めている」 と言い、 丹波地域の各病院の看護部長が看護師を求めて走り回っていることや、 都市部に看護大や看護専門学校が多く、 いなかの丹波は若い人材の確保に苦労している事実を伝えた。 その上で、 「閉校で縁やゆかりのある若い人がますます減る」 「医療再生に向かって充実、 活性化してきたのに、 看護師不足で地域の医療がやっていけない状況になる」 と懸念を表明し、 県が経営しないなら受け皿を誘致するなど、 知事に 「一肌もふた肌も脱いで」 と要望した。

 知事は、 「看護部長が走り回っている」 という点に理解を示した上で、 淡路看専と合わせ年3億円の経費がかかっていること、 県立看専の卒業生の県立病院への就職が少ないことなど、 行革対象となった理由をあげた。

 また、 知事は席上、 4月に野田佳彦首相が県立柏原病院を視察に訪れた際、 同病院の小児科を守る会の丹生裕子代表からも、 看専存続を要望されたことを明かし、「丹波の人の熱い思いはよく分かった」 と述べたという。

 荻野さんは、 「タイミング良く知事と出会える機会だったので、 みんなの思いを伝えなければいけないと、 一生懸命お願いした」 と話した。

 丹生代表によると、 知事に手渡した手紙で、 他に受け皿のない丹波地域の事情を踏まえ、 受け皿づくりを県の担当部局、 丹波市、 篠山市に働きかけることを求めたという。

 丹生代表は、 「今一番大きな課題なので、 差し出がましいと思いながら地域の心配を伝えた。 手紙を読んで下さった知事に良い知恵を授けて頂ければ」 と期待している。

 

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