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県内看護専門学校の定員増続く 4年で民間4校が増 「大学と学生奪い合い」

 県病院局が、 柏原看護専門学校閉校の理由にあげている 「学生の看護専門学校離れ」 について、 丹波新聞社が調べたところ、 2009年度から県内の看護専門学校3年課程の募集定員が、 増加に転じていることが分かった。 2005年度以降で、 看専は5校 (うち2校が県立) が閉鎖、 閉科、 減員になったが、 一方で、 民間の4校が募集定員を増やしている=表1・2参照。

 県内の看護師3年課程 (全日制) は、 17校820人。 うち、 市立が6。 医師会が3、 独立行政法人が2、 日赤、 財団、 社団、 社会保険庁が各1、 純粋な民間は2校。

 看専の募集定員は、 05年度に910人となり、 06年度に県が2校 (計80人)、 国立病院機構が1校 (40人) の新入生募集を停止した。 さらに翌年、 兵庫医大が附属看専 (70人) の募集をやめた。 宝塚市立病院看専の11年度の定員10人減は、 厚労省の 「1学級40人定員」 の求めや、 高校生人口の減、 大学数の増加が理由。 入試倍率は、 3倍を超え、 人気はある。

 県が廃止した2校は、 神戸市と尼崎市にあり、 4年制が増えるなど、 養成の代替施設が増えたことなどを理由に廃止。 両校は、 県病院局でなく、 県の医療行政を所管する県健康福祉部が所管していた。 兵庫中央病院附属看専 (70人) の廃校は、 国立病院機構が、 全国一斉に慢性期病院附属の看専を閉めると決めたことによるもの。

 民間で唯一の廃校の兵庫医大看専も、 同大の運営法人がポートアイランドに新設した兵庫医療大 (神戸市) に看護学部 (4年制) ができ、 そちらに移した事情による。 同看専の募集停止で、 県全体の看専の募集定員は、 一時 「720人」 にまで減ったが、 看専にニーズがあるとみた民間3校と財団の1校が、 計110人の募集定員増を行い、 12年度は 「820人」 に回復した。

 阪神間の大学では、 少子化の中での学生確保策、 学校の生き残り策として、 看護学部、 学科の新設が相次いでいる。

 定員を増やした看専の一つ、 県民間病院協会が運営する神戸看専 (神戸市) は、 「昨今の経済状況から、 大学を卒業したり、 社会人経験を積んだ人が将来を考え、 入学するケースが多い」 と言い、 将来は、 さらに10人定員を増やす意向を持っている。 同校の入試倍率は5倍ほど。 学生の5割以上を新卒以外が占める。

 05年度に新設され、 県内で最も新しい看専の姫路市医師会看専も、 中播、 西播の地元を中心に、 毎年受験生が増えており、 「人集めは心配していない」 という。 今春新入生の実質入試倍率は4・3倍だった。

  「うちの学費は3年で約200万円。 私学の4年生だと600―700万円かかる。 費用面で全然違うので、 4年制大学に学生を奪われるとは思わない」 と話す。

 柏原看専も、 昨年入試の実質倍率が4・4倍。 近年人気が高まっており、 県病院局の言う 「看護専門学校離れ」 とは、 裏腹の数字になっている。

 

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