泌尿器科医師2人に 入院・手術の体制整う 県立柏原病院

2012.10.07
丹波の地域医療特集

 県立柏原病院の泌尿器科に10月1日付で吉村光司部長 (52) が着任し、 同科の医師が2人体制となった。 複数になったことで、 4年半ぶりに入院、 手術を行う体制が整う。

 医師2人で行う、 体外衝撃波結石破砕装置による腎結石の治療が可能になる。 超音波で石を砕いて体外に排出するもので、 外科的手術がなく、 患者の身体への負担が少ない。

 このほか、 前立腺がん、 腎がん、 ぼうこうがんなど尿路の悪性腫ようの手術、 化学療法、 前立腺肥などの良性疾患の手術も手がける。

 同科は2008年度から医師が1人となり、 入院を制限。 09年度からは常勤医不在となっていたが、 今年4月に1人が神戸大学の医局人事で派遣され、 4年ぶりに常勤医が戻った。

 吉村部長は4年半前まで同病院で勤務、 民間病院を経て再び赴任した。 吉村部長ともう1人の医師で担当していた07年度の患者数は、 延べ入院患者が2717人 (1日平均7・4人)、 外来患者が6165人 (同25・2人) だった。

 これまで同科で入院手術が必要な患者は、 神戸大学から応援の医師を呼ぶほか、 三田、 西脇、 福知山の近隣市の市民病院などに紹介していた。

 

関連記事