丹波市ダブル選挙


 にぎやかだった1週間が終わった。丹波市のダブル選挙。無投票模様から一転、激しい戦いになったのはよかった。注目されたのは、それぞれ30歳代の2候補の集票ぶり。共に公示直前に名乗りを上げ、ほとんど無名だったが、蓋を開けると稲上氏は現職に肉薄、辻陣営をひやりとさせ、横田氏は堂々と市議当選を果たした。▼三重県出身で30歳ちょうどの横田氏はほんの2年前、「これからの日本の雇用を支えられるのは食の関連産業」と考えて、全く無縁だった丹波での定住を決意。地域おこしのコンサルなどをしながら、直接市政に目を向けていたわけではないが、公示前の報道で「最年少でも50歳代」なのに疑問を持ち、出馬を決意した。▼主宰する経営塾の塾生や、子育て中のお母さんらが手弁当で応援し、使った費用は30万円ほど。「色々なしがらみにとらわれ、議論している中味がわかりにくい議会を出来る限りオープンにする」という主張が、同世代の有権者の気持ちをつかんだのだろう。▼筆者も70歳間近。高齢者が悪いとは決して言わないが、数十年先に責任を持てるのはやはり30代、40代の人たちだ。しかし一番仕事が忙しい時期にある彼らは、経済的にも余裕がない故に、市政への関心が薄れがち。今回の選挙はそんな状況に風穴を開けてくれたと期待する。(E)