今春閉校の畑小学校・記念イベントに400人

2013.02.14
ニュース丹波篠山市

写真・閉校記念コンサートで演奏する畑さん(右)と城村さん

 今年度末に城北小学校との統合により閉校となる畑小学校 (足立明典校長、 児童23人) で2月9日、 閉校記念コンサートや感謝のつどい、 学習発表会が開かれた。 今年度を通して取り組んできた創立139年の記念事業 「畑いちサンキュウプロジェクト」 の最後のイベントとして行われた。 児童、 保護者、 教職員のほか、 地域住民や同校区とつながりのある学生、 都市住民ら計約400人が最後の思い出を一緒に作った。

 畑小学校統合推進委員会と同校の主催。 午前の部では、 児童たちが学習発表を行った後、 「感謝のつどい」 を催した。 同校の歴史をスライドショーにして披露したり、 児童たちが、 「ありがとうふるさと、 畑小学校。 そしてすべての皆さんに。」 と題して、 学校生活の思い出を発表した。 また、 同校区と交流のある神戸大学の学生グループ 「はたもり」 の19人が 「黒豆戦隊 はたレンジャー」 の劇を披露。 5色の衣装を身につけた、 はたレンジャーが、 黒豆、 クリンソウにちなんだ同校区の名物の決め技で 「カメムシ団」 をやっつけるストーリーで観客を楽しませた。

 また、 同校でこれまで特別授業を行った講師からのメッセージを撮ったビデオレターを上映。 北京五輪陸上銅メダリストの朝原宣治さんは 「中学で陸上をやっている生徒はいるかな。 ふるさとへの感謝の気持ちを忘れず、 新しい学校でもがんばって」、 野球解説者の亀山努さんは 「少ない児童数だが、 みんなのびのび育っているなあと感じていた。 畑小学校の誇りとプライドを持って、 城北の子と仲良く過ごして」、 日本女子代表サッカー選手の川澄奈穂美さんは 「畑小学校での思い出や友だちを大切にして。 また、 機会があれば、 一緒にサッカーをしましょう」 とメッセージを送った。

 午後の部では、 同校卒業生で、 丹波の森国際音楽祭の音楽監督・声楽家の畑儀文さん (58) =篠山市瀬利出身=と、 同音楽祭の関連コンサートで、 同校に4回訪れているピアニストの城村奈都子さん (32) =西宮市=がシューベルトの歌などを披露。 また、 畑校区の童謡唱歌を歌う会 「みたけの里 うぐいす」 (小島完基代表) の約70人のメンバーが、 クリンソウをきっかけに交流している、 シニアコーラスグループ 「芦屋夢くらぶ」 (近藤かづこ代表) の18人と、 「畑尋常高等小学校運動唱歌」 「畑はわが郷 (畑村歌)」 や、 児童とともに 「クリンソウの花」 (西尾昭さん作詞作曲) などを歌った。 最後に、 全員で校歌と 「ふるさと」 を歌って幕を閉じた。

 最後に、 統合推進委員会の小林典幸委員長が 「プロジェクトで養った絆を大切に今後の発展を誓います」 などとあいさつした。

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