小さな春の便り届く アカガエルが産卵 篠山市内各地で

2013.02.07
ニュース丹波篠山市

写真・水たまりに産み付けられたニホンアカガエルの卵。卵塊が冬の日差しに照らされ輝いている=兵庫県篠山市今田町下小野原で

 兵庫県篠山市内の田んぼの水たまりなどでニホンアカガエルの産卵が始まった。 今田町下小野原では2月2日、 空き地の水たまりで卵塊が確認された。 直径50センチほどのゼリー状の卵塊が冬の日差しに照らされ、 きらきらと輝いている。 近所の住民たちは、 寒風吹きすさぶ中で見つけた小さな春の便りに目を細めていた。

 日本爬虫両棲類学会会員の田井彰人さん(44)=同市野中=は、「産卵の始まりは例年通り。 しかし、 一昔前までは身近だったこのカエルも、 近年、 冬の田んぼに水が張られることが無くなったため、 産卵場を失い個体数を減らしている」 といい、「これから産卵がピークを迎えるので、 あちこちの水場で卵塊を目にすることがあると思うが、 やさしく見守って」 と話している。

 卵塊の中には直径1・5ミリほどの黒褐色の卵が無数に見られる。 卵は約1カ月後にオタマジャクシとなり、 5月ごろカエルに変態して上陸する。 繁殖が早春のため、 産卵後は再び休眠(春眠)するという。天敵のヘビや、生活環境が競合するほかのカエルを避けて、 早春に産卵するといわれている。

 ニホンアカガエル (アカガエル科) は体長35―75ミリで、 メスの方が大きい。 体色は黄土色から赤褐色で、 地域によって異なる。 日本固有種。 県内では、 レッドデータCランクに指定されている絶滅危惧種。

関連記事