感染症制御の知識共有 柏原病院が研修機会提供

2013.06.16
丹波の地域医療特集

 県立柏原病院 (秋田穂束院長) が、 今年度から 「感染症・感染防御講座」 として、 丹波地域の医療機関や介護保険事業所に、 研修機会を提供している。 病院、 開業医、 介護施設のスタッフらが病院職員とともに基本的な知識を学び、 実践に役立てていく。

 同病院が、 神戸大学大学院医学研究科特命教授で同大医学部附属病院の荒川創一・感染制御部長を招いて開いていた院内研修を、 地域に開放した。

 6月13日に行われた講義には、 病院職員と合わせて60人が参加。 荒川特命教授が、 「標準的な予防策と感染経路別の予防策」 として講義。 全ての患者のケアに適用する予防策である 「標準予防策」 では、 手指衛生、 手袋やマスクの着脱手順など10項目の説明を受け、 同病院看護師の手指消毒のデモンストレーションを見学した。

 また、 標準予防策にプラスして行う感染経路別予防策は、 「接触感染」 「飛沫感染」 「空気感染」 の3種に分けられるとし、 ノロやロタといったウイルスは接触感染などと、 代表的なウイルス、 細菌について感染経路と対処法を学んだ。

 毎月1度、 年12回無料で開催する。

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