「被災地で花火」支援 9月に記録映画上映 丹波青年会議所・協力呼びかける

2013.08.01
ニュース丹波市

写真・東北へのメッセージを書いてもらう尺玉を手に、 イベントをPRする丹波青年会議所のメンバーたち=同会議所事務所で

 東日本大震災の被災地で、 震災で亡くなった人たちの鎮魂と復興の祈りを込めて花火を打ち上げるイベント 「LIGHT UP NIPPON」 の趣旨に賛同した丹波青年会議所 (=JC、 深田享保理事長) は、 9月8日午後3時半から丹波の森公苑で同イベントのドキュメンタリー映画上映会と実行委員長の講演会を開く。 丹波市内でこれから開かれる祭りやイベントでチケット (1枚500円) を販売。 売上の全額と、 丹波市民のメッセージを東北に届ける。

 

 同イベントは、 被災地沿岸の十数カ所で一斉に開催されている花火大会。 昨年8月11日午後7時には、 岩手、 宮城、 福島の太平洋沿岸の被災地全13カ所で、 3万発の花火を一斉に打ち上げた。

 上映するドキュメンタリー映画は、 仕掛け人で、 実行委員長の高田佳岳さんが立ち上がり、 花火を打ち上げるまでを追った、 900時間もの映像を編集したもの (99分)。 インドなど14カ国で上映され、 海外でも注目を集めている。

 映画上映に続いて実行委員長の高田さんの講演がある。 また、 歌手の福原美穂さんらが作った 「LIGHT UP NIPPON」 のテーマソングを、 丹波市少年少女合唱団が歌う。

 同JCは、 同イベントのチケットを、 3日の 「ぬぬぎふるさとまつり」、 10日の 「丹波ハピネスマーケット」、 24日の 「愛宕祭」 で販売。 花火の尺玉のレプリカに被災地に向けたメッセージを書いてもらいながらイベントをPRする。 1000人を集める計画。 チケットの売上は全額、 寄付し、 来年の 「LIGHT UP NIPPON」 の資金にしてもらう。

 上映会の前にはJC福島ブロック協議会長の荒井大蔵さんが、 「原点から学ぶまちづくり」 をテーマに、 被災地の現状や、 これからの課題について講演する。

 上映会を企画したプロジェクトチームの有志は、 今年8月11日の同イベントを視察するために東北を訪ねる予定。 代表の池田和人さん (29) は、 「丹波JCの今年のテーマは 『エネルギー』。 自分なりにエネルギーの意味を 『人的資源』 ととらえた。 たくさんの人の想いを形にした高田さんの行動力を感じていただきたい。 丹波でもLIGHT UP NIPPONの花火大会をやろうという気運が生まれれば」 と話している。

 同JC事務局 (0795・72・3398、 午前11時―午後3時)。

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