西紀小校区で栽培 地域の特産化目指す 篠山高地とうがらし

2013.08.04
ニュース丹波篠山市

写真・西紀小学校区で栽培が広まりつつある 「篠山高地とうがらし」 =篠山市下板井の「黒豆の館」で

 篠山市の西紀小学校区の農家らが、 独自のトウガラシブランド 「篠山高地とうがらし」 の栽培に取り組んでいる。 ブランドは3年前に立ち上げ、 地域活性化センター 「黒豆の館」 (同市下板井) などで販売。 トウガラシはサルによる農作物被害が少なく、安定した収量が見込めることもあり、 今年は最多の25軒が出荷するなど、 年々栽培農家が広まりつつある。

 果肉が大きく、 柔らかくて甘みがある京野菜 「万願寺とうがらし」 の改良品種を栽培。 万願寺とうがらしよりもさらに甘みがあるのが特長で、 直射日光が実に当たると実が黒くなる万願寺とうがらしに対し、 篠山高地とうがらしは、 黒くなりにくく、 栽培が容易。 同校区は、 標高約200メートルで気候的にも栽培がしやすいという。 3年前の出荷農家は10軒程度だったが、 同校区のまちづくり協議会 「西紀中地区里づくり振興会」 が栽培を呼び掛けるなどして、 昨年18軒、 今年は25軒と栽培の輪が広がりつつある。 7月初旬から10月いっぱいまで収穫でき、 週に3回ほど集荷。 1回に付き、 100キロの集荷がある。

 黒豆の館併設の直売所 (午前9時―午後5時、 火曜定休) や、 都市部のスーパーに出荷。 また、 同館の田舎バイキングの食材として利用している。 現在は、 刻んで油であげて、 だしをつけた 「揚げびたし」 としてメニュー化。 今後、 さまざまなメニューを開発し、 食べ方を提案していく。

 株式会社 「黒豆の館」 の坂下邦男社長 (打坂) は 「地域あげて栽培し、 ブランドを確立していきたい」 と話している。

 黒豆の館 (079・590・8077)。

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