「俳句寺」をめざして 篠山市味間奥・大国寺 句会が発足、初回は13日

2013.09.12
ニュース丹波篠山市

写真・ 「大国寺俳句会」 を発足させた酒井住職 (右) と波多野さん。 重要文化財の本堂をバックに一句ひねる=篠山市味間奥の大国寺で

 篠山市味間奥の 「大国寺」 住職、 酒井裕圓さん (49) と同寺総代の一人で俳句同好者の波多野敏治さん (68) =味間奥=が、 四季の移ろいが楽しめる同寺で日本文化に親しんでもらおうと、 「大国寺俳句会」 を発足させた。 講師に篠山市俳句協会会長の酒井八重子さん (南矢代) を迎え、 毎月第2金曜日の午後1時半から開く。 初回は9月13日。 参加者を募っている。 会費は1回あたり600円。

 

 句会では、 今の季節の事象であれば自由に詠んでもよい 「当季雑詠」 (自由題) の数句を持ち寄って、 その作品を選評するほか、 句会当日、 その場で題を出す 「席題」 で一句ひねる。

 八重子さんが講師を務めている高齢者大学の俳句教室に籍を置く波多野さんは、 以前より八重子さんから 「句会をつくりましょう」 と打診を受けていた。 一方、 同寺も、 観光客でにぎわう紅葉シーズン以外にも参拝に訪れてもらえる仕掛けづくりを模索していた。

 毎年6月開催の 「大国寺と丹波茶まつり」 の句会の投句数が年を追うごとに増えていることから、 波多野さんは、 「これだけの俳句人口がいるのだから、 秋だけでなく四季折々の大国寺の魅力を発信して吟行に来てもらえる 『俳句寺・大国寺』 をめざしましょう」 と酒井住職に声をかけた。

 同寺には、 木の板に数多くの俳句を書き記した 「俳額」 が多数残っており、 「昔、 大国寺が地域の文化サロンの機能を果たしていたあかし。 昔のように寺を活用してもらい、 にぎわいを呼び戻せれば」 と酒井住職。 双方の思いが合致し、 発足となった。

 2人は 「俳句に親しむことで心は豊かになり、 定年後の生活は実りあるものになるはず。 丹波篠山の四季の美しさや自分の心情を5・7・5の17文字に表現し、 新鮮な感動を一緒に感じてみませんか」 と、 参加を呼び掛けている。

 申し込みは、 同寺 (電079・594・0212、 FAX・594・3474) か、 波多野さん (電・FAX079・594・1258)。

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