求人倍率が回復傾向 1倍台の可能性も 柏原公共職業安定所

2014.01.16
ニュース丹波市

 柏原公共職業安定所によると、 昨年11月の有効求人倍率は0・92倍で、 過去2年間でもっとも高い数値になった。 12月の同倍率はさらに上がる見込みで、 同安定所では 「1倍台に回復する可能性もある」 と期待。 1倍になれば、 2008年3月に1倍を下回って以来、 5年9カ月ぶりになる。

 有効求人倍率は、 求職者1人に対する求人件数で、 1倍は、 求職者1人に1件の求人があることを示す。 全国では昨年11月、 1・00倍を記録。 6年1カ月ぶりに1倍台に回復した。

 同安定所によると、 昨年11月に申し込みがあった新規求人は692人で、 前年同月比で29・3%の増。 新規求人の増加が有効求人倍率を押し上げ、 前年同月の0・82倍を0・1上回った。

 11月の新規求人のうち、 なかでも前年同月より求人が増えたのは卸売・小売業で、 89・5%の増。 大型小売店などからのパート求人が主だという。 サービス業も前年同月比で70・2%の増を示した。 派遣会社からの求人が主という。

 派遣会社の求人は、 製造業関連の仕事が多いが、 製造業自体の11月の新規求人は前年同月比で6・6%の増にとどまっていることから、 製造業では 「人手がほしいものの、 直接雇用するのではなく、 派遣社員で対応し、 様子をみよう」 という傾向もあるよう。

 同安定所では 「現時点で、 事務所窓口での感触としては、 求職者が減り、 求人が増えていることから、 0・92倍以上の手応えを感じている」 としている。

 

関連記事