「これからも忘れない」篠山で追悼イベント 東日本大震災

2014.02.09
ニュース丹波篠山市

 発生から丸3年を迎える東日本大震災の追悼メモリアルイベント 「忘れない3・11」 が3月9日午前10時半から、 たんば田園交響ホール(篠山市北新町)で開かれる。 同イベントも今年で3回目。 副題を 「これからもずっと」 とし、 篠山、 丹波両市で今も復興支援活動に取り組んでいる団体の発表のほか、 甚大な被害を受けた宮城県南三陸町で活動する 「震災の語り部」 の講演、 鎮魂や復興の祈りを込めたコンサートなどが開かれる。 企画した住民団体は、 「たとえ現地に行けなくても、 3年たった今も変わらない被災地の現状や、 支援を続けている人々の思いを知ってもらえれば」 と参加を呼びかけている。

 

 丹波地域の住民でつくる団体 「いのちのうた」 の主催。 イベントは3部構成で、 午前9時半に開場し、 午後3時に終演となる。

 1部では、 現在も支援活動に取り組んでいる▽城東小学校 (篠山市) ▽丹 「まごころ」 (丹波市) ▽円応教篠山教会青年部 「サクラネット」 (篠山市) ―の3団体がそれぞれ活動を報告。 どのような取り組みを行い、 抱いた思いや今後の支援のあり方などを紹介する。

 2部では、 南三陸町から語り部の後藤一磨さんを招き、 震災の被害とそこから見えた自然と人間の関係などを聴く。

 3部では、 福島県在住の口笛奏者で世界大会で優勝した経験もある高木満理子さん、 柴田晶子さんらが演奏。 またソプラノ、 ピアノ、 チェロによる鎮魂の献奏、 篠山出身の兄弟デュオ 「ちめいど」 のコンサート、 新宿うたごえ喫茶ともしびと歌声喫茶ささやまによる東北ゆかりの歌と民謡、 県多紀ハッピーボーイズ、 篠山少年少女合唱団の公演などを通し、 東北へ思いを寄せる。

 ロビーではピエロにふんして癒やしを与える 「ケアリングクラウン」 のコンサートやリサイクルバザーなども。 また、 イベントと東北支援のための 「カンパ鍋」も設置する。

 震災発生以降、 東北を幾度も訪れ、 歌を通して仮設住民らの心のケアに取り組んでいる 「いのちのうた」 では、 2年前から追悼イベントを開催。 代表の山中信彦さん (58) =篠山市北新町=は、 「東北を訪れるたびに進まない復興と元気をなくしていく人々を目の当たりにする。 現地に行けない人たちにも現状を知ってもらいたい」 と言い、 「発生直後はたくさんの支援が行われたが、 今はほとんどなくなった。 もう一度、 震災を考え、 丹波地域でも一致団結できるような機会になれば」 と話している。

 参加無料。 問い合わせは山中さん (090・8231・0100)。

 

 

関連記事