のれんでまち演出  篠山で「春のれん」

2014.04.13
ニュース丹波篠山市

写真・写真=のれんがかかるまちを演出する 「春のれん」 の会場と小林さん=篠山市河原町で

  「河原町妻入商家群」 として国重要伝統的建造物群保存地区に指定されている篠山市河原町地区などで、 商店の軒先にのれんをかけるイベント 「王地山まけきらい稲荷と妻入商家 春のれん」 が開かれている。 昨年に続いて2度目で、 風に揺れるのれんを通して春の篠山を楽しんでもらおうと住民や商店主らが企画。 期間中にはさまざまな催しも計画しており、 「篠山が一番気持ちのいい季節。 市外のみならず、 地元の人たちにもイベントを楽しんでもらえたら」 と話している。 5月11日まで。

 春のれんに参加しているのは河原町を中心に、 小川町、 東新町、 立町も含めた王地山周辺の約30軒。 それぞれの軒先に店名が入ったものや、 絵柄をあしらったものなど、 さまざまな個性が表れたのれんを下げている。

 またそれぞれの商店自慢の一品や、 季節限定の商品やメニューなどを販売するなどして、 イベントを盛り上げている。

 軒先でのれんが揺れることで、 商店が開いていることやその家の個性、 テーマ性などを表現し、 まちの活気を演出しようと企画。 住民らで 「妻入のれん会」 を結成して準備を進めてきた。

 昨年同様、 「活性化のためには外からの力ではなく、 地元の人間が動かなければ」 との思いから、 補助金を得ず、 手弁当で実施している。  

 のれん会会長で、 「丹波民芸の店 あめや」 の店主・小林秀人さんは、 「春の王地山は散策にもぴったり。 まちをゆったりと歩いてもらって、 知らなかったお店や景色を楽しんでほしい」 と笑顔。 「会場だけでなく篠山城や今田方面など、 市内のいろんなところへ足を伸ばしてもらえれば」 と話している。

 小林さん (079・552・4638)。

 期間中に行われる主なイベントは次の通り。

 ▽まけきらい稲荷春祭り (4月13日) ▽王地山陶工・児玉玲央奈個展 (25―29日午前10時―午後5時) ▽王地山焼と篠山焼の抹茶碗でご一服 (26、27日午前10時―午後4時半) ▽丹波茶の試飲・販売会 (29日午前10時―午後4時半) ▽赤穂古緞通展 (26―5月11日午前10時―午後5時) ▽くらしの工芸展 (5月2―6日午前10時―午後5時) ▽工芸展参加作家ギャラリートーク (5日午後1時半) ▽ 「アーツ・アンド・クラフツ運動と日本の民藝」 講演会 (3日午後1時半)

 

 

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