丹波市災害ボランティアセンター「復興支援」に移行へ 小学校区にサテライト 


 丹波市災害ボランティアセンター (以下、 ボラセン) を運営する同市社会福祉協議会と、 市現地対策本部との調整会議が9日、 市島農村環境改善センターであり、 17日からボラセンを、 被災者の心のケア、 清掃、 買い物代行、 子どもの預かりなどのきめ細かなニーズに対応する 「復興支援ボランティアセンター (仮称)」 へと移行することを決めた。 また、 多くの人員が必要な人家の泥出し作業はおおむね終息に向かっているとして、 8日からボランティアの募集を県内に限定したばかりだったが、 「丹波市の復興全体が終息したと受け止められかねない」 として、 一転、 ホームページに掲載している 「県内のみに限定」 の表現を修正することで合意。 ボラセン運営の難しさが表面化した。

写真・台所に入り込んだ泥を拭き取るボランティア。 泥出しから新たなニーズへと移行し始めた家庭もある=市島町徳尾で

 ボラセンは、 16日までを開設のめどとし、 被災地域の自治会長に対し、 復旧に関する要望事項が完了したか否かを問う状況調査を実施していた。

  「復興支援ボランティアセンター (仮称)」 は、 市と市社協との共同運営とする。 自治会と密に連携しながら、 専門的・技術的なものを含めた、 きめ細かなニーズに対応できる仕組みへと発展、 充実させる。

 市市島支所内に本部を置き、 被災した前山、 竹田、 美和地域の了解を得た上で、 サテライトセンター (以下、 サテライト) を配置。 サテライトが細かなニーズの把握とボランティアの派遣、 自治会との連携などを担う。 本部はサテライトからの報告をもとに、 ボランティアのマッチングや情報発信、 サテライトの活動の支援などを行う構想。

 市、 市社協とも限られた人員の中で、 復旧と通常業務で多忙を極めているため、 本部、 サテライトにどの程度の人員が配置できるかが課題。 事情がよく分かる地元の人に運営を担ってもらうなども一案として調整する。

 一方、 ボラセンは6日、 ボランティア募集を8日から県内に限定することを発表したが、 現地で復旧にあたっているボランティアや、 9日の市会議員総会で 「まだまだニーズはある」 と指摘する声が上がっていた。

 調整会議では、 「潜在的なニーズは多いはずで、 ボランティア募集を県内に限定することが終息宣言ととらえられかねない」 とする現地対策本部と、 「ニーズ発掘に汗を流しているものの、 ニーズ数をはるかに超える登録者があった時に対応しきれない」 とするボラセンが意見を交わした。

 その結果、 落ち着いてきた、 人家などの泥出し作業については 「県内限定」 とし、 それ以外の多様なニーズについては県外を含めて広く協力を呼びかけている―といった趣旨の文章に修正することで合意した。