家庭でカウンセリング 「不登校」NPOを設立 篠山市矢代の小嶋さんら


 篠山市矢代の小嶋國裕さん (64) と兵庫教育大学大学院教授 (発達、 学校心理学) の浅川潔司さん (63) が中心となり、 NPO法人 「不登校のための学校カウンセリングセンター」 を立ち上げた。 学校などと連携しながら、 小、 中、 高校などに通えなくなった児童・生徒が再び学校に戻れるような支援を展開。 子ども本人ではなく、 家庭に出向き、 保護者など子どもたちを取り巻く環境から改善を図っていくという独自の 「出前カウンセリング」 スタイルを掲げる同法人は、 「まずは保護者の方に元気になってもらい、 子どもたちが安心して家庭で休めることが大切。 培ったノウハウで社会や家庭、 教育現場に貢献できれば」 と話している。

写真・不登校のための学校カウンセリングセンターを立ち上げた小嶋さん (左) と浅川さん=篠山市大沢の丹波新聞社篠山支局で

 福祉関係などのNPO法人は多いが学校教育支援に特化した法人は県内でも珍しい。 小嶋さんが理事長、 浅川さんが理事を務め、 ほかに事務スタッフやカウンセラーなどが所属する。

 現在、 不登校の児童、 生徒は、 1995年にスタートした学校カウンセリング制度に基づいて、 臨床心理士らが関わっている。 同センターでは、 医療的な側面は臨床心理士と連携し、 主に家庭への支援を中心に行う。

 浅川さんによると、 不登校に陥る原因で最も多いものは、 「強迫神経症型」。 「とにかく生真面目で、 何でも一生懸命にやりすぎて疲れ果ててしまう」。 そして、 早く学校に戻るためには、 「家庭でゆっくりと休むことが一番」。

 学校に通えなくなった際、 親がしかったり、 落ち込んだりすることは、 子どもたちが安心して休めない家庭になり、 復帰を長引かせるという。

 そこで同センターのカウンセリングは2週間に1度程度、 保護者を中心に実施。 良好な家庭環境を取り戻すことで、 子どもも元気を取り戻し、 学校に戻っていけるようになるという。

 さらに北米型のカウンセリングを導入。 休んでいる間に学習が遅れているため、 学習支援にも取り組む。

 2人は元同僚。 大学事務職員を務めてきた小嶋さんは以前に勤務した兵庫教育大学で浅川さんとは旧知の仲。 退職後にも 「お世話になった教育現場に恩返しがしたい」 と考える中、 浅川教授はカウンセリングの現場で、 小嶋さんは諸手続きなどの事務方として、 両輪となることで法人の設立にこぎつけた。

 浅川さんは、 「このスタイルのカウンセリングに取り組みだしたのは5年ほど前からだが、 かなり早い段階で学校に戻るなどの成果が出ている。 大人みんなが支えあって、 子どもたちが気持ちよく学校に戻ってくれれば」 と笑顔。 小嶋さんは、 「長年関わってきた教育現場を支援することで、 社会貢献につなげたい」 と話している。

 すでに篠山市内で支援に入っている。 今後はカウンセラーの養成や、 保護者や教育機関を対象にした研修会も開いていく予定。

 カウンセリングは1回2500―3000円。 具体的な相談やカウンセリングの予約などは、 浅川さん (電話080・3105・0042、 メール kasa5035@yahoo.co.jp)。 問い合わせは小嶋さん (電話090・9878・0559、メール ojimak@sky.plala.or.jp)。