断水地域 全て解消 住民「ゆっくりできる」 市島・前山


公民館に用済みのポリタンクを返却するヘルパー=市島町鴨阪で

8月16日豪雨災害で断水が続いていた市島町前山地区の鴨阪・尾端両自治会の給水が17日、 再開された。 これにより、 丹波市内の断水地域が全て解消した。 風呂通い、 洗濯通いがなくなり、 住民たちは 「ゆっくりできる」 と喜び、 給水所だった公民館に、 断水中に使ったポリ容器の返却に訪れていた。
新友政浄水場 (同町中竹田) の水を、 下鴨阪橋付近で仮設流入管と接続。 同橋から650メートル上流の尾端に新たに設けた加圧ポンプ場で圧力をかけ、 上流の鴨阪・尾端に送水した。

大原神社 (徳尾) に設けた20㌧タンクから仮給水していた谷上、 大杉、 徳尾も、 同ポンプ場からの送水に切り替えた。 同ポンプ場から鴨阪浄水場給水エリアの179世帯、 488人の水を給水する。

豪雨災害で、 竹田地域に給水する新友政浄水場系統、 鴨阪浄水場系統、 市ノ貝、 乙河内両自治会を合わせ、 最大で1563世帯、 4235人 (8月18日) が断水した。 36市町4事業所が延べ130台の車で応援給水を行った。

辻重五郎丹波市長は、 「ちょうど1カ月での送水。 地域のみなさんに安心して頂けるのではないか」 と言い、 大槻俊彦前山地区自治振興会長 (67) は、 「2カ月かかるかもしれなかったところを1カ月で再開し、 ありがたい。 住民は安心できる。 水の大切さが良く分かった」 と喜んだ。

鴨阪自治会の住民は断水中、 公民館に設けられた給水場でポリタンクなどに水をくみ、 風呂は市島町内や福知山市、 丹波市内の企業や入浴施設へ。 洗濯も公民館に置かれた3台の洗濯機を共同利用した。

鴨阪の66歳男性は、 「1か月とは思えないぐらい長かった。 これ以上冷え込むと湯冷めをする。 いい時期に給水が再開した」 と話し、 同地区の利用者宅へ水を運んでいた訪問介護員は、 「水は重く、 家の中で移し替えて使うのに苦労されていた。 水が出て本当に良かった」 と容器を返却していた。

市水道部は、 災害後に発注したポンプの製造・納入時期が読めないとして、 復旧までの期間を1―2カ月と幅を持たせていたが、 機械の納入がスムーズに進んだことで、 期間短縮につながった。 また、 既設の水道管本管に大きな破損がなかったことも幸いした。

同日、 同町乙河内でも飲用が再開された。 乙河内浄水場に膜ろ過ユニットを設置し水質基準をクリアした。