断水近く解消へ 8・16豪雨災害から1カ月 丹波市市島地域


 8月16日丹波市豪雨災害の発生から間もなく1カ月を迎える。 市島町前山地区と美和地区の一部地域、200世帯で続いている断水が早ければ今週中にも解消する見通しがたった。 一方、全壊17棟、大規模半壊8棟など被害が集中した同地域では、39世帯122人が公営住宅で仮り住まいをしている。 福知山市と丹波市を結ぶ国道175号も通行止めが続いている。 延べ1万2000人を超えるボランティアの活躍で、 民家の床上、 床下に堆積した土砂や泥のかき出しは概ね完了したものの、床下の乾燥待ちで、多くの住宅が畳を上げたまま。 丹波市は17日、 市市島支所に市復興推進本部を設ける。 同日、 復興支援ボランティアセンターもでき、ハード、ソフトの両面から、 被災者の生活復興に取り組む体制を整える。

「今月中の復旧」 とされていた前山地区の鴨阪、 尾端、 大杉、 谷上の断水は、 前倒しで解消される見通し。 すでに受水槽と加圧ポンプの設置を終えた。 ポンプの調整を15日までに終え、 機器調整完了後の16日ごろから鴨阪方面へ洗管を始める予定。 鴨阪、 尾端両自治会への給水再開は管路の破断や損傷個所の有無を調査、 確認しながら進めるため、 通水開始後、 数日程度かかる見通し。

市水道部によると、 加圧ポンプの納入がスムーズに運び、 期間短縮に道筋がついたという。 新友政浄水場 (同町中竹田) の水を送る。

もう一つの断水地域、 原水の濁りで、 乙河内浄水場でろ過した後も飲用には適さない状況が続いている同町乙河内 (46世帯) も、 順調に運べば今週中に復旧する見通し。 同浄水場に11日までに膜ろ過ユニットの設置を完了。 浄化した水が水質基準に適合するのを確認後、 飲用を再開する。

新友政浄水場も浄水増量のための工事を完了、 浄化増量に伴う給水範囲の拡大で尾端の一部 (2世帯) と谷上の一部 (23世帯) の25世帯で12日、 復旧した。

県管理国道と県道7路線で通行止めが続く。 崩落した国道175号八日市橋は来年夏開通に向けて調査中と、 復旧まで1年かかる。 仮橋を架けるにも時間を要することから、 仮橋はかけず、 本橋を架けて復旧する方針。

同国道塩津峠は今月中の通行止め解除が努力目標。 県道賀茂春日線天王坂は、 氷上高校生の通学路で、 早期開通をめざしている。 県道沼市島線、 県道絹山市島線は応急復旧未着手。

被災者が公的支援を受ける 「り災証明」 は、 住家が床下浸水以上の被害を受けた928世帯分の郵送を終えた。 各支所や市民課 (本庁) では、 生活再建支援金の給付や介護保険料、 上下水道の使用料の減免などの手続きが進んでいる。 市が市島支所に設けているよろず相談 「総合相談窓口」 には、 11日までで延べ499人、 624件の相談があり、 傷んだ家の修理、 解体への助成など様々な支援制度の手続きに関することなど生活再建に向けた相談が寄せられるようになっている。

災害ボランティアセンターは17日から、 復興支援ボランティアセンター (0795・85・2750) に移行。 事務所は市市島支所 (同町上田) 内になるが、 ボランティアの受付、 振り分け業務は当面、 現行の 「市島農村環境改善センター体育館」 前で行う。
午前8時半から午後5時まで被災者から生活に関係する相談を受け付け、 ボランティアのニーズを掘り起こす。 例えば、 炊き出しをしてほしい、 家具の移動をしてほしい、 台所を洗ってほしいなどの要望を聞き、 派遣につなげる。

前山、 美和地区のコミュニティーセンターと、 竹田ボランティアセンターを 「出先」 とし、 「出先」 できめ細やかな相談ができる体制を整える。 市職員と、 地元の住民を臨時職員に採用し配置する。