大原(おおばら)神社 (福知山市三和町大原)


 祭神はいざなぎのみこと、 アマテラス大神。 そして、 つきゆみのみことの女神の三柱。 創建は、 仁寿2年 (852年)。 現南丹市美山町の地で創建された。 のち弘安2年 (1279年) に現在の大原の地に遷座された。
 この神社が何よりも有名なのは、 安産の神様としてであり、 福知山はもとより南丹地方、 兵庫県からの参拝客も多い。 応永4年 (1397年) に本殿、 拝殿、 舞楽殿が整った。現在の社殿は寛政8年(1796年) に建立され、 市の指定文化財である。
 寛政8年の建立時に、 5代目中井権次正忠、 兄弟子の久須善兵衛政清が合作で、 拝殿の木鼻の唐獅子と獏、 兎(う)の毛通しの鳳凰、 菊の華の籠彫り、 紅梁の上のやや小ぶりの竜、 それぞれ2羽の鳳凰や鶴の彫り物をしつらえている。 とりわけ、 向拝には、 1831年頃、 6代目中井権次正貞が、 巨大で立体感のある丸彫りの竜を完成させている。 必見の大作である。

元高校教諭 岸名経夫