新病院「概ね320床」 センター「指定管理で」 県病院局副管理者、市会で計画案説明

2015.01.25
丹波の地域医療特集

 県病院局の岡本周治病院事業副管理者が22日、 丹波市議会の議員総会で県立柏原と柏原赤十字両病院を統合し2018年度の開院をめざす新病院の再編基本計画案の概要を議員に初めて説明し、 質問に答えた。 岡本副管理者は、 290―330床程度としている病床規模について 「おおむね320床で調整中」、 また市が新病院の隣接地に整備する関連施設の中に設ける、 総合診療外来や健診などを担う総合診療センター (仮称) について、 「市から県が指定管理を受け、 病院と一体で効率的運営をはかりたい」 などと踏み込んだ発言をし、 「 (基本計画案で) これだけの医療機能を提供すると言った以上、 医師をはじめ看護師ら職員は必ず確保する」 と述べた。

 3次医療が必要な患者はヘリ搬送するとし、 計画案で病院の屋上に設けるとしていたヘリポートを、 1階 (地表) に設けるよう知事から指示を受けたことを明かした。 浸水対策で病院全体を盛り土してかさ上げし、 ヘリポートはもう1段階高くする考えを示した。

 教育体制を充実させるため、 神戸大学から地域医療の教授クラスを招く見通しが立ったことや、 新年度、 救急専門医が着任し、 救急受け入れが強化される見通しを語った。

 廃院になる柏原日赤の職員に新病院や関連施設での勤務意向を聞く調査は 「これからだ」 とし、 「希望者は県職員として迎える」 と答えた。

 脳疾患の対応への希望が強いことに関し、 「2次医療圏の中で拠点をしっかり作りたい」 と言い、 「神戸大に支援をお願いしている。 非常に苦労しており、 無理なら広い観点で探したい」 と述べた。

 2病院の跡地は 「知事からいい形で使えと言われている」 と言い、 地元の意見を聞き、 一緒に有効利用を考えるとした。 通院バスも真剣に検討するとした。

 

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