学習しながら認知症予防を 「やすらぎ園」の取り組み全市へ 篠山市が新年度


 篠山市は2015年度、 丹南地区の住民を対象に09年から、 特別養護老人ホーム 「やすらぎ園」 (同市味間奥、 松本琢也施設長) で取り組んできた学習を取り入れた認知症予防教室 「脳の健康教室」 を全市に広げる。 24日、 セミナーや体験会を行うほか、 教室生の学習を支援する 「学習サポーター」 を募集する。

 学習療法とは、 日本公文教育研究会と東北大学の共同研究で、 子どもが学習する公文式の効果を応用し、簡単な読み、書き、 計算によって前頭前野が活性化され、 認知症の予防・改善を図る療法。

 脳の健康教室は、 健康な人を対象に、 学習サポーターと一緒にコミュニケーションをとりながら、 音読や漢字、 簡単な計算、 数字が書かれたマグネット式のこまを数盤に置く 「すうじ盤」 などの学習を行う。 難しい問題を解くよりも簡単な課題を繰り返す方が、 前頭前野が活性化するという。 週に1回、 教室で習い、 自宅学習をしながら、 6カ月間通う。 やすらぎ園でも定員15人で、 6カ月間を1期間として実施。 教室修了後は1カ月間、 自宅で習慣づけてもらう。 再度、 入学したい人は何回でも教室に通うことができる。

 やすらぎ園の学習サポーターは現在7人。 教室生とのコミュニケーションが大切なため、 声掛けや言葉遣いなど、 研修を受ける。 サポーターは教室生の学習への取り組み状況や、 会話の状況、 笑顔の度合いなどを毎回、 書き留めておき、 入学と修了後の上達度を教室生に知らせ、 達成感を与える。

 教室生の、 岸本艶子さん (真南条中) は 「教室の日がいつも楽しみ」、 木下八重子さん (矢代新) は 「学習が習慣になった。 友人との会話も楽しみ」 と笑顔。 学習サポーターの渕上美知子さん (住吉台) と安井知恵子さん (味間奥) は「計算が速くなったり、 スラスラ読めたり、 笑顔が増えてくるとこちらもやりがいがある。 料理や農作業の話など、 人生経験豊富な教室生の方の話を聞くのも楽しい」と話す。同園職員の村上まり子さん、 板谷由美さん、 中西幸一さんは 「簡単な問題なので達成感があるようです。 教室生一人ひとりの上達度を書いた 『卒業証書』 をつくり、 喜んでもらい、 学習が継続できるようにしています」 と話している。

教室体験会やサポーター募集 2月24日、四季の森で

 篠山市は2月24日午後1時半―3時10分、 四季の森生涯学習センター (同市網掛) で 「認知症予防公開セミナー」 を開く。 参加者を募っている。

 市健康課職員が、 市の介護予防の現状について報告した後、 くもん学習療法センターの足立雅司さんが 「脳をいつまでも若々しく―普段の暮らしの中で取り組める認知症予防」 と題して講演する。 参加無料。 申込不要。

 このほか、 学習サポーターを募集している。 60歳くらいまでで、 高齢者と明るく会話を楽しめる人。 24日のセミナーに参加し、 午後3時半―4時半、 サポーターの説明会とサポート体験を行う。 活動謝礼は1日1000円。 申し込みは市健康課 (079・594・1117)。

 体験会の募集は定員に達したため、 すでに締め切った。