葛野保育園を無償譲渡 デイ施設や特産加工場に 氷上町福祉会が自治振興会へ


 認定こども園化によって3月末で歴史に幕を閉じた葛野保育園 (氷上町上新庄) の土地建物を、 地元の葛野報徳自治振興会 (安達晴太郎会長) が所有者の氷上町福祉会から無償譲渡を受ける。 同自治振興会はデイサービスセンターを誘致するほか、 特産品加工拠点などとして利用する意向で、 今年度に園舎を改修し、 来年度のオープンを目指す。

写真・デイサービスなどに活用される葛野保育園=氷上町上新庄で

 県が公募した 「地域再生拠点等プロジェクト支援事業」 に採択され、 自治振興会に 「かどのの元気な地域づくり特別事業検討委員会」 (坂上浩章委員長)を設け、 地域資源、 中高齢者、 子ども若者の3部会を設け3年間、 事業化の方策を練ってきた。

 跡地は敷地面積約3000平方、 床面積約740。 デイサービスに使うため、 機能訓練室、 食堂、 談話室などを設ける。 運営は、 同自治振興会や葛野地区の全集落が出資した地元の民間会社で、 「やすら樹」 (同町清住) 指定管理者の 「かどの」 (大前一茂社長) が当たる予定。 店子として入居し、 賃料を自治振興会に支払う。

 特産加工スペースには、 製粉機を置き、 パン製造の可能性を探る。 住民が集まれる談話スペースも設ける。

 氷上町福祉会と同自治振興会で譲渡契約を結び、 県に申請中。 5―6月に登記を終え次第、 改修工事にかかる。

 自治振興会で財産を取得するに当たり、 臨時総会を開催。 各自治会に3票を割り当て賛否を問うたところ7割以上の賛成があったという。

 安達自治振興会長は 「賛同してもらえ、 実現にめどが立った。 地元で作る民間会社が介護施設を運営する試みは珍しいと思う。 特産加工施設や談話室を含め、 葛野の人が気軽に利用できる施設になれば」 と話している。