40年の活動に幕 人形劇で民話伝える 「みつばちグループ」


 活動40周年の節目に解散を決めた 「人形劇 みつばちグループ」 のさよなら公演が5日、 中央図書館で開かれた。 会場には、 最後の舞台を目に焼き付けようと、 幼児からお年寄りまで約90人が詰めかけ、 「みつばち」 との別れを惜しんだ。 小林和子代表 (真南条上) は、 「解散はさびしいが、 体力を要する人形劇に限界を感じ始めた」 と言い、 「学校や福祉施設などから上演依頼をいただき、 演じることの喜びとともに、 社会参加できる喜びに生きがいを感じられた40年間だった。 今後は語り部や読み聞かせなどで活動していけたら」 と話している。

 同グループは50―80歳代の8人で構成。 最後の公演では、 地域の民話をもとにした 「孝行者の忠兵衛さん」 「おしょうさんとこぼうず」 のほか、 同グループが最初に手掛けた物語 「鼻の助太郎」 =写真=の3話を上演した。

 舞台裏では、 黒子の衣装に身を包んだ人形使いのメンバーたちが、 汗だくになりながら立てひざや中腰の姿勢で人形をいきいきと操ってみせ、 せりふ役のメンバーたちが、 臨場感たっぷりの語り口で観客を物語の世界に引き込んでいた。 また、 西田夫佐さん (池上) が司会進行を務めたほか、 シンセサイザーを演奏しながら手遊び歌やアニメソングなどを歌い、 最後の公演に花を添えた。

 1974年4月、 城南小学校PTA家庭教育学級の保護者と、 第4保育所 (城南保育所) 幼児教育学級の保護者が、「学級の終了でみんなと別れるのはさびしい。 何かをしましょう」 と集まったのが、 同グループの始まり。

 集まったメンバーの大半がよそから嫁いできた人だったため、 「まずは自分たちの地域を知ろう」 と、 地域に伝わる民話や昔話、 年中行事などを地域の高齢者らから聴き取った。 おもしろい話がたくさん残っていることに驚いたメンバーたちは、 「民話や昔話は大切なふるさとの文化。 人形劇にして、 子どもたちに伝えていこう」 と活動を開始。 保育園や幼稚園、 小学校をはじめ、 老人会や福祉施設などで上演し、 子どもやお年寄りたちのあたたかい拍手と笑顔を原動力に、 40年間精力的に取り組んできた。

 公演を終えた古参メンバーのひとり、 佐圓久美子さん (宇土) は、 「年の差に関係なく、 遠慮せずにものが言い合えるメンバーは第二の家族。 集まって顔を合わせるだけで気持ちがやすらげた 『みつばち』 は人生のよりどころだった」 と言い、 「私たちの活動を理解し、 支えていただいた皆さんや家族に感謝です」 と涙ぐんでいた。