丹波旋風を期待


 11日から始まる全国高校野球選手権兵庫大会。本日号の6、7面で丹波地域の高校野球部5チームを紹介している。私が取材したのは氷上高校だ。
 氷上は昨年の3年生が引退したあと、残った当時の1、2年生は5人だけ。チームが組めるような状態ではなかった。「正直、チームのモチベーションが下がりかけた時期もあった」と衣川陸羽主将(3年)は話してくれた。
 遊びたい年ごろ。私など高校時代は毎日のように遊びほうけていた。思うような練習ができない野球部で“腐る”ことはなかったのだろうかと、エースの足立竜馬君(同)に質問をぶつけた。「『最後の夏』しか頭になかった。絶対にあきらめなかった」とまっすぐな視線を見せた。
 氷上の目標はシンプルだ。「勝って校歌を歌う」。ここ数年、夏の予選で勝利を得ていない氷上にとっては切実そのもの。練習ができなかった悔しさをバネにした全力プレーを期待している。
 ともあれ、丹波地域の5チームが“丹波旋風”を巻き起こすことを願っている。各校の校歌を1回でも多く聞けますように。(田畑知也)