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最古の登り窯甦る 修復に245人 11月に火入れ式

写真・窯内の床面に砂を敷き詰める丹波焼の陶工ら=篠山市今田町上立杭で

  修復作業が進められている篠山市今田町上立杭の丹波焼最古の登り窯で6月24日、丹波焼の陶工とボランティアら約40人が作業に励み、窯本体の修復を終えた。昨年10月末に、窯の覆い屋根の改修を終え、今年4月から窯本体の修復を進めていた。今後も、作品の出し入れを行う作業場や薪(まき)置き場など、窯の周辺整備を進め、今年11月21日に火入れ式を行う。窯本体の修復には、丹波立杭陶磁器協同組合の組合員や、県内外から集まったボランティアら延べ245人が延べ17日間、汗を流してきた。

 1895年の築窯で、今も使われている120年の歴史を引き継ぐため、使えるところはそのままに、傷みの激しい個所のみ修復。割竹を荒縄で編んだものをアーチ状にたわませ、その上に「まくら」と呼ぶ日干しレンガを組んで窯を築いた。窯の内側と表面には塗り土を施した。

 この日は、焼成時に作品を水平に保ち、安定させるためなどに必要な砂を窯内部の床面に敷き詰める作業と、窯穴のふたをつくる2つの作業を行った。

 砂を敷く作業では、軽トラックで運ばれてきた約6立方の砂をバケツリレーで窯内に運び入れ、厚さが約5―10になるよう手でならしながら敷き詰めた。狭い窯内では常に中腰で、厳しい姿勢が続いたが、てきぱきと作業をこなしていた。

 登窯修復実行委員会の大上巧実行委員長(64)は、「手弁当で作業していただいたボランティアの皆さんには頭が下がる思い。大勢の皆さんに関わってもらえたことが本当にありがたい。一応の完成を見たが、11月の火入れ式での初焼成を終えるまでは、緊張が続きます」と話していた。

 最古の登り窯は、全長47、幅約2、高さ約1。1973年に県の有形民俗文化財に指定された。築窯技術は57年に国の「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に選択されている。

 

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