住吉神社(宮津市上司)


  創建時不詳。明応4年(1495)に修理され、現在の社殿は天保15年(1844)に改築されたとの棟札がある。祭神は底、中、表筒男命(ウワツツオノミコト)で、いわゆる住吉三神である。波静かな栗田湾に面して、立派な鳥居が2基、目に入る。社殿にもとあったものを海辺に移動し、さらに大きな鳥居がしつらえられた。
 社殿は入母屋造りで、千鳥破風、唐破風付の見栄えのよい造りである。拝殿の向拝には2段になって、彫り物がある。梁の上部には山鳥と松と竹、そして穴の中から可愛いい兎が顔を見せている。梁の下の部分には、唐獅子と思しき聖獣が2頭見られる。木鼻には、それぞれ阿吽の呼吸で2組の唐獅子と象の立派な彫り物があたりを覗っている。本殿の中は暗いが、迫力満点の竜の彫刻が、眼光鋭く髭をピンと伸ばし、宝珠をがっちり握って左前方を睨んでいる。6代目中井権次橘正貞の銘が龍の裏面にある。
中井権次研究家 岸名経夫