アカガエルの卵塊確認 篠山市真南条の水田跡で

2017.02.11
ニュース丹波篠山市

水が張られた水田跡に産み付けられたニホンアカガエルの卵塊=兵庫県篠山市真南条上で

水が張られた兵庫県篠山市真南条上の水田跡にニホンアカガエル(アカガエル科)の卵塊が見られる。ゼリー状の卵のかたまりが水面から顔を出し、冬の日差しに照らされてきらきらと輝いている。水面には薄氷が張り、吹く風も身を切る真冬の冷たさだが、春への胎動はもう始まっている。

卵塊の中には直径1・5ミリほどの黒褐色の卵が無数に見てとれる。卵は約1カ月後にオタマジャクシとなり、5月ごろカエルに変態して上陸する。

ニホンアカガエルは体長35―75ミリで、メスの方が大きい。体色は黄土色から赤褐色で、地域によって異なる。日本固有種。近年、水田周辺の水路のコンクリート化などが影響し、個体数が減少している。県内では、レッドデータCランクに指定されている絶滅危惧種。

産卵後、再び休眠(春眠)することが知られている。

関連記事