Categories: 中井一統特集

佐地神社(丹波市青垣町小倉)

 創建は聖武天皇朝の和銅3年(710)、延喜式内社の古社。祭神は天鈿女命。佐治とは太古、全面湖沼の佐沼の水を抜き治水し(佐治)、乾いた地(佐地)にしようと祈り、場所をこの地にしたとされる。同時に鉄、銅、玉類の交易場所として但馬茶すり山古墳とのルートが確立し、佐治の町が宿場町として殷賑をきわめていたと考えられる。現在の社殿は明和4年(1767)。拝殿は銅板葺き、唐破風流れ造りの大きなものだ。
 唐破風の兎の毛通しの鳳凰は風化が進んでいるが躍動感がある。拝殿向拝の竜は右前方を睨み、宝珠は白く、髭はなく舌も立っていない。その上の力士の像もユーモアがある。本殿の前方の柱には、2頭の大きな唐獅子が前方を睨み据えている。手挟みにはそれぞれ菊の花の中に佇む鳳凰の図である。木鼻は定番の阿吽の呼吸の唐獅子と獏である。他に内法長押に多数の霊獣が外部を睥睨している。4代中井言次君音の力作である。
中井権次研究家 岸名 経夫

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