Categories: 中井一統特集

獅子山圓成寺(丹波市柏原町上小倉)

 国道176号線を北から鐘ヶ坂峠に向かって上小倉地区に入るすぐ近くの山裾に佇む寺院である。創建は慶長10年。圓通寺の末寺として建立されたが、もっと古いとも言われる古刹である。
 本堂に入る。目につくのは、素晴らしい欄間の数々、全部で9面もある。海に浮かぶ水鳥の姿が美しい。うち、3面の裏面にそれぞれ、青竜軒彫刻、青竜軒彫刻そして青竜軒中井正忠彫刻と銘がある。屋号を5代目正忠が青竜軒とした嚆矢の時期、18世紀の終わりごろではないかと思考される。須弥壇に近寄る。実に素晴らしいの一言だ。上部には天女が2人、笙と笛を奏でている。下部の左右には唐草模様の中にそれぞれ象と唐獅子に乗った童子がいる。本殿に近づく中の間の梁間には、小さいながら天女と鳳凰の姿が。本殿の飴色になった木鼻の唐獅子と象の彫り物も美しい。時代が離れてはいるが8代目中井権次橘正胤58歳時の傑作のひとつである。
中井権次研究家 岸名 経夫

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