Categories: 中井一統特集

稲荷神社(丹波市柏原町室谷字山根)

 県立柏原病院の南と室谷集落の交差する道を石戸集落へ抜ける道の右山裾に鎮座する神社である。神域は静謐で清掃も行きわたっている。苔の広がりも美しい。主祭神は宇迦之御魂神すなわち五穀豊穣の神である。後の柏原藩主3代目織田信旧公の時代の元文4年(1739)に織田藩邸に建立されたものである。明治維新後廃藩置県となり織田家が上京することになり、その時ここに遷座したのである。
 柏原八幡宮の三重塔の修復、再建の際、寄進など多大の援助を惜しまなかった4代目藩主信憑に感謝の気持ちを表すべく、中井正忠、正貞親子が彫り物を施している。鞘堂欄間には穏やかな表情と思える竜が居る。目じりが赤く舌が際立って立ち上がっている。髭は木製だ。宝珠を真ん中に“いらか”もいい。本殿向拝の小さな鳳凰は思わず手をそっと置きたいような傑作だ。龍の裏面に鳳凰刻中井丈五郎、中井権次の朱色の銘がある。
中井権次研究家 岸名経夫

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