Categories: 中井一統特集

三宮神社(養父市大屋町筏)

 大屋町を西に向かって行き、大屋市場を右折し、天滝へ向かう侵入路の角に位置する古社。創建は第10代崇神天皇30年(紀元前66年)、祭神は倉稲魂命(稲荷社)、大国主命ほか3神。静かな雰囲気の境内に入り、正面石段を上る。
 唐破風流れ造の拝殿が鎮座する。向拝には多彩な彫り物が目に入る。目抜きの竜の圧倒的な迫力には驚く。頭部を左前方に向けあたりを睨んでいる。口を大きく開き、舌をピンと立て、宝珠を中央下で握り、尾の部分の“いらか”は際立っている。髭は銅線ではなく木で作られている。兎の毛通しの鳳凰も躍動感がある。その裏の神仙説話の司馬温公の甕割図が秀逸である。木鼻の少し内向きの唐獅子と獏、持ち送りの松と鷹、手挟みの今にも、飛翔を始める様子の鶴も逸品である。残念ながら、本殿は覆い屋ですっぽり覆われ、中は見えない。竜の尾の裏面に、丹波国氷上郡柏原住、彫物師、中井権次橘正胤とある。
中井権次研究家 岸名 経夫

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